一昔前までは地方の旧家では親、子、孫の3世代、或いはそれ以上の世代が一つの屋敷に一緒に住むという事が当たり前で、家というものが何世代にも亘って引き継がれていくものであり、家屋敷と周囲の土地は財産として大切に守られてきました。

こういった地方の家ではお墓もまた財産として引き継がれていき、何十もの墓石がずらりと並ぶ光景は、その家の歴史の長さを物語っているのです。

お墓は購入する場合には相当な金額の費用が掛かりますが、既にあるお墓を使えるのなら財産的な意味合いが大きいのです。

しかしそういった地方の旧家でも農業や林業の忙しさや収入の低さ、そして面倒な近所や集落の付き合いなどを嫌って、若い人が都会に出て働くようになり、後継ぎの居ない両親が年老いてやがて居なくなるとやがては主なき空き家になってしまい、管理の出来なくなった家は至る所で崩れてきたり草木に覆われてしまい、見るも無残な姿になってしまうのです。

山村にたたずむ旧家は古すぎて手入れが出来ないなどの理由で売れないことが多く解体撤去ということになりますが、そういう場合には家の中のお片付けが必要で、家一軒分のお片付けは大変ですけれど親孝行だと思って、或いは親の供養だと思ってしなければいけません。

お片付けで出てきた古いアルバムや思い出の品物は遺品のお焚き上げを利用して、後の大まかなものに関しては遺品整理の業者に任せた方が時間的にも助かるものです。

お片付けをしていますと、家族で過ごしたいろんな思い出が巡ってきて、改めて家族の有難さというものが分かってくるのです。