お墓

お墓の建立の目的は、子孫長久、子孫繁栄を願う先祖の気持ちから来るもので、生きている者が集う家族が賑やかで楽しいことはもちろんのこと、その賑やかに状態がいつまでも続くようにとの願いが込められていて、人口が増えて、しかもどんどん豊かになっていく時代ならでは発想です。

私達の日本はこれまで長い間、繁栄の時代を享受してきましたが、今は完全に人口減少の時代になってしまっていますが、まだあまり実感が湧かないからでしょうか、それとも繁栄の時代の平和ボケが身についているからでしょうか、身に迫った危機感を感じないでいる方がとても多いのです。

「亡くなったらお墓に入る」という一つの常識と「皆がそうするから私もそうする」という日本人ならではの右へ倣えの思想は今、人口減の時代に突入して転換しなければいけない岐路に立たされているのです。

こういった問題が現実となっているのが墓じまいであったり散骨粉骨の増加という社会現象に繋がっているのです。